『2018年問題 ― 大学淘汰の時代』

1990年代200万人前後いた18歳人口は現在では約120万人に減り、2018年以降は更に減少してゆきます。現在私大の約4割が定員割れと言われていますが、今後は国立大学までが淘汰されていくことが予想されています。このような人口減少社会を迎えるに当たって、何も考えずに楽をして推薦やAO入試で誰もが入れるような大学に進学することに何の価値があるのでしょうか。芸術系のような特殊な場合を除けば、

①文系ならMARCH以上

②理工系なら国立大学院まで

③国家資格の取れる医歯薬看護

ここから外れることは大学卒業後の人生で今後ますます大きなハンディキャップを背負うことになる可能性があります。時代は本物を求めています。確かな論理的思考力、深みのある読解力、揺るぎない忍耐力、正確で早い判断力、努力に基づいた自信。本当の実力を養って自分の価値を高めてゆくことが不確かな将来を生き抜く唯一の確かな道であります。努力して大学に入った経験は企業が求めるものの一つでもあります。近年の機械化やオートメーション化による単純労働の減少、国際的な優秀人材の流入や企業の海外移転、国際競争による企業の買収合併や外資参入による日本型終身雇用制の崩壊、これらすべて正規社員の減少をもたらしました。事実上、優秀な人材の中で少ないパイを分け合うような労働市場構造となり、勝ち組と負け組の二極化が進み、古き良き日本の一億総中流の時代は過去のものとなりました。「普通に食べてゆければいい」のフレーズはもはや通用しません。普通がないのですから。それでも自分の力で自分の未来を切り開いてゆくためには、努力して少しでも上を目指し、真の力、人間力を高める以外にはないのです。親がいなくても一人で生きてゆく力を付けることこそが教育です。一度努力の味を覚えた人は無敵です。我々講師陣と頭の努力をしませんか。一生懸命お手伝いします。